【時事】先月の山梨県知事選での開票作業のフシギ
2019年02月10日(日) 晴れ
先月の1月27日に投票された山梨県知事選について、公開された記録より15分ごとの開票結果の推移を分析した方のレポート記事を見つけた。以下。
山梨県知事選での不正な選挙プログラム<雇用統計不正の奥の院>を見抜け
www.asyura2.com
上の内容について、意味を正しく理解できる様に少し補足しておく。
■候補者(得票数の上位2名)
候補者 | 結果 | 得票数 | 推薦 |
---|---|---|---|
長崎幸太郎 (無所属・新) | 当選 | 198,047 | 自民、公明 |
後藤斎 (無所属・現) | 落選 | 166,666 | 立憲民主、国民民主 |
■開票方法
(1)候補者別に、100票の投票用紙の束を作る。
(2)作った束5個分(即ち、100票✕5束=500票)ごとに印刷しておいたバーコードの用紙を貼付する。
(3)バーコードリーダでバーコードを読む事により、パソコンに500票単位の得票数を入力する。この入力データをもとに、パソコンが候補者別の得票数を集計する。
(4)最後に5束(500票)に満たない端数の投票用紙分は、人間が直接数えて集計結果をパソコンに入力する。
■グラフの見方
・横軸は、開票作業の時間経過。1目盛りは15分。
・縦軸は、その開票作業時間帯(15分間)での、合計開票数に対する各候補者の得票数の割合(%)。得票数(絶対値)ではなく全体に対する割合(相対値)なので、各開票作業時間帯(15分間)での得票数ではない。例えば、同じ%値であっても、時間帯が違えば開票作業(人間の力仕事)の能率、スピードの差により集計数が異なり、1%当たりの得票数の重みも変わってくるため、得票数の大きさは異なることに注意!
即ち、各時間帯の%値の合計が全体の得票数の比率にはならない事に注意!。
■グラフから見て取れる傾向
・最後の二つの時間帯(横軸の6と7の目盛りの時間帯)以外は、長崎候補と後藤候補の得票数は拮抗しているが、全て長崎候補が勝っている。
・最後の二つの時間帯に限っては、後藤候補が長崎候補を圧倒している。段違いの差が付いている。
・統計学的に見て、無作為に投票用紙を集計しているにも関わらず、1〜5の時間帯と6〜7の時間帯で、これ程の傾向の顕著な差異が現れるのは異常としか言いようがない。
・1〜5の時間帯と6〜7の時間帯で、何か開票作業に違いがあったと考えるのが自然であるが、上(■開票方法)に示したとおり、(3)と(4)とでは集計方法が全く異なっている。ここに原因が潜んでいると思われる。
この記事の筆者は、1〜5の時間帯は、投票用紙を直接数えるのではなく束を作り、5束ごとにバーコードを貼付し、バーコードを読んだ数値でパソコンが集計結果を出したのに対し、6〜7は、投票用紙を直接数えているという違いがあり、得票数の傾向としては6〜7は誤魔化しが効かないので真実に近く、1〜5については、パソコン上での後からの電子データの不正操作の余地が疑われると主張している。
勿論、真実は分からない。しかしながら、私も筆者の考えに1票を投じたい。
ブロックチェーン技術を取り入れて、ほぼ改竄を不可能にした投票・集計システムでも実現しない限り、不正選挙は無くならないのかもしれない。