般若心経


般若心経
2017年9月23日(土) 秋分の日 晴れ
 
さて、今日は般若心経について書いてみる。
 
中学2年の時に、母方の祖父が亡くなったのだが、葬儀のあと、初七日、ふた七日、・・・と、四十九日(7日×7回)まで、7日ごとの夜に親族が集まって、念仏と般若心経を唱えた。
念仏は御詠歌と呼ばれるもので、これは御詠歌が歌える何人かの年配の方を中心に行われていた。何処から来られた人なのかは分からないが。
そして般若心経については、親族も一緒になって唱えるのだが、毎回の集まりで7の倍数回だけ繰り返して唱える。7回とか14回とか。中2の私も一緒になって唱えた。最初は般若心経の経本を読んでも、漢字の横のふりがなを読みながらではとてもペースに着いて行けず、暫くは所々しか唱えられなかったが、日が経つに連れて耳で覚えて来るため、ペースに着いて行ける様になった。
そして、四十九日の何回か前の集まりの時には、般若心経を耳で全部覚えてしまった。「門前の小僧、習わぬ経を読む。」と言うやつである。
 
高校の古文の授業の時、高木先生と言う年配の面白い先生がいて、良く授業を脱線しては易学の話を始めるのだが、その先生が、ある授業の時に突然、私を指名して、「般若心経を言うてみろ。」と言われた事がある。本当に何の脈絡も無く唐突にである。しかも、私が般若心経を覚えている事など知る由も無いのにである。
ちょっと自慢出来そうなので指名に応えて般若心経を唱えようかとも一瞬思ったが、さすがに恥ずかしくて黙っていた。もしあの時、立ち上がって般若心経を唱えていたら、クラス中がどういうリアクションをしたかと後で思い悔やんだりもしたが。
 
【般若心経】

漢字 読み(長音「」追加) 意味
摩訶般若波羅蜜多心経観自在菩薩 はんにゃみったしんぎょうかんじざいぼさつ  
行深般若波羅蜜多時 ぎょうじんはんにゃみった  
照見五蘊皆空 しょうけんごうんかいくう  
度一切苦厄 いっさいくやく  
舎利子 しゃ  
色不異空 しきふくう  
空不異色 くうふしき  
色即是空 しきそくぜくう  
空即是色 くうそくぜしき  
受想行識 じゅそうぎょうしき  
亦復如是 やくぶにょ  
舎利子 しゃ  
是諸法空相 しょほうくうそう  
不生不滅 しょうふめつ  
不垢不浄 じょう  
不増不減 ぞうふげん  
是故空中 くうちゅう  
無色無受想行識 しきむじゅそうぎょうしき  
無眼耳鼻舌身意 げんにぜっしんに  
無色声香味触法 しきしょうこうみそくほう  
無眼界 げんかい  
乃至無意識界 ないししきかい  
無無明 みょう  
亦無無明尽 やくむみょうじん  
乃至無老死下 ないしろうし  
亦無老死尽 やくむろうしじん  
無苦集滅道 しゅうめつどう  
無智亦無得 やくむとく  
以無所得故 しょとくこ  
菩提薩埵 だいさった  
依般若波羅蜜多故 はんにゃみった  
心無罣礙 しんむ  
無罣礙故  
無有恐怖 くうふ  
遠離一切 おんりいっさい  
顛倒夢想 てんどうむそう  
究竟涅槃 ぎょうねはん  
三世諸佛 さんぜしょぶつ  
依般若波羅蜜多故 はんにゃ  
得阿耨多羅三藐三菩提 とくあのくたさんみゃくさんぼだい  
故知般若波羅蜜多 はんにゃ  
是大神呪 だいじんしゅ  
是大明呪 だいみょうしゅ  
是無上呪 じょうしゅ  
是無等等呪 とうどうしゅ  
能除一切苦 のうじょいっさいく  
真実不虚 しんじつふ  
故説般若波羅蜜多呪 せつはんにゃしゅ  
即説呪日 そくせっしゅわつ  
羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶 ぎゃていぎゃていはぎゃていはらそうぎゃていぼそわか  
般若心経 はんにゃしんぎょう  

 
耳で覚えたので、言葉の切れ目や意味は全く分からなかったのだが、今回、書いてみたら、言葉の切れ目が分かった。意味も調べて書こうと思ったが、疲れたので次の機会にしよう(笑)。
まあ、悟りを開いた観音(観世音菩薩)さまが、舎利子(お釈迦様の10人の弟子の一人)に言っている事を書いたものなのだろう。だいたいの意味は以下。
 般若心経
上の解説を読むと、肉体は仮の姿、魂(意識)は宇宙で一つ、輪廻転生、・・・と言った話と相通ずるものがある。多分、真理なのだろう。時間とお金があったら、是非とも、シャンティ・フーラのセミナーを受けてみたいものである。
 
般若心経の音声は以下。
 般若心経 - 唱えてみよう!