【紀行】台湾旅行2017(11) 台北(たいほく)観光(4)故宮博物院

【紀行】台湾旅行2017(11) 台北(たいほく)観光(4)故宮博物院
2017年02月20日(月) くもり

【1月28日】台北観光〜帰国(続き)
故宮博物院
忠烈祠を出た車は、今回の旅行の最後の訪問地である故宮博物院に到着。館内に入ると沢山の観光客で溢れていた。列に並んでいるとワイヤレスのイヤホンが渡される。自分のガイドさん(朱さん)の声だけが聞こえるイヤホンになっていた。ちゃんと聞こえるか確認してくれと言う事であったが、私が受け取ったイヤホンは全く何も聞こえず、別の物と取り替えて貰った。カミサンのは正常だった様だが、後で見学コースを回っている時に聞こえなくなって取り替えたので、ここで使っているイヤホンは余り品質の良い物ではないのかもしれない。それとも館内を流れる電波の状況の問題なのかも知れないが。
故宮博物院内では、写真撮影はこれまで禁止されていたらしいが、昨年(2016年)の10月からフラッシュを使わない条件で撮影が許可されたと朱さんが教えてくれた。事前に旅行会社から貰っていた案内には、館内は撮影禁止であり、カバーに収めていないカメラやリュックサックは館内持ち込み禁止と書かれていたので、撮影は諦めていたし、携行品を入れる鞄も いつもなら両手が自由になる様にリュックを使っていたを今回はショルダーバッグに代えて来たのである。写真撮影が出来るとは嬉しい誤算であった。
故宮博物院はとても広い博物館なので、じっくりと全部観覧したのでは全然時間が足りない様であり、ガイドの朱さんが人気の高い展示物から順に連れて行ってくれた。最初に回ったのは翡翠で作られた白菜の置物翠玉白菜が展示されている会場である。白菜に2匹のコオロギが留まっているところまで彫られていると言うのでジックリと撮影してきた。ところが、そのコーナーの出口の所で博物院の係員より呼び止められた。支那語で何か盛んに喋りかけてくるが私にはサッパリ分からない。傍にいた朱さんが間に入って話を聞いたところ、撮影の時にフラッシュは使っていないものの、私のカメラの内側から補助光の様な物が漏れているので、補助光も出ない様にしてくれと言っているらしい。光が漏れているかも知れない事は自覚があった。と言うのも、私は、一眼レフのカメラでフラッシュ無し撮影をする場合、「ストロボ無し撮影」の機能がカメラにあることは知っていたが、設定を覚えるのが面倒なのでその機能は使わず、カメラには良くないだろうとは承知の上で、ストロボの窓が開かない様に左手で蓋を押さえて右手でシャッターを切っているのである。だからカメラの内部でストロボが光っているのは感じている。それでも、出来上がった写真は暗くならずにちゃんと撮れているし、カメラも数年間こういう使い方をしていても問題ないので続けている。だから、「ストロボ無し撮影」の設定方法は覚えていないのである。その場でも、私のストロボ無しの撮影方法をして見せて、正規の設定方法は知らないと言ったところ、朱さんが係員と交渉してくれてOKが出た。朱さんには感謝々々である。
そのあとも色々なコーナーを見て回ったのだが、あるコーナーを見ている時に突然、騒ぎが起こった。我々のグループと支那からの大人数の観光客グループが隣り合わせになったのだが、我々が次の展示コーナーに移ろうとした時に、突然、朱さんが支那のグループの方に振り向いて大声で怒鳴り始めたのである。支那グループ側のガイドさんも応酬して朱さんに何か言ってる様である。現地語のヤリトリなので我々には何を言ってるのかは全く分からなかったのだが、暫く怒鳴り合いが続いて収まったあとに朱さんが、申し訳ないと言って事情を説明してくれた。どうやら、支那グループに付いていたガイド(多分、朱さんと同じ台湾人)が自分のお客さん(支那からの観光客)に対して、お客さんのご機嫌取りをする目的だったのかどうかは知らないが、我々の方を見ながら日本人を貶める汚い言葉を発したらしいのである。朱さんが日本語でガイドしているから我々が日本人だと分かったのだろう。朱さんは、その事に怒った訳である。「個々人が異国人をどう思おうが、それは個々人の自由であるから、それについては私は何も言うつもりはない。だけど、プロのガイドたる者が、外国のお客さん(支那人)に対して、何で反日感情を煽る必要があるのか。これは、プロのガイドとしては絶対に許せない行為だ。」と言うのが朱さんの主張であった。いやあ、もう感動である。ちょっと朱さんを見直した。ただ、朱さんとしては、ガイド中に自分をコントロール出来なくなって醜態を晒してしまい本当に申し訳ないことをしたという思いだったのか、何度も我々に謝っていた。
めぼしいコーナーを一通り見学したあとは、20分ほど自由時間になったので、我々夫婦は、見てなかった仏像のコーナーを見に行った。兄夫婦は何度も故宮博物院に来た事があるらしく、兄は、見学の途中で外に出て休憩していたとのこと。従って、騒動の場には居合わせなかった様である。
故宮博物院を見学したあと、同じ敷地内にあるレストラン「故宮晶華」で昼食を取った。朱さんがお騒がせしたお詫びだからと言って、参加メンバに1本ずつビールをご馳走してくれた。これが台湾での最後の食事であったが、ここの料理はどれも美味しかった。日本で食べる中華料理の味付けに近かったと言った方が正しいのかもしれないが。
食事を済ませたあとは、桃園国際空港に向かい帰国の途に着くだけである。
  

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2 ここでワイヤレスのイヤホンが渡される  
  

3 右手に着けているのは、義姉から貰った北投石のブレスレット  
  

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5 翠玉白菜。白菜に2匹の虫がとまっている。(実物。19cmの彫り物)  
  

6 翠玉白菜(ポスターを写したもの)  
  

7 翠玉白菜(実物。19cmの彫り物)  
  

8 翠玉白菜(ポスターを写したもの)  
  

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163 故宮博物院の敷地内にあるレストランでランチを食べる  


164 朱さんが、お詫びだと言って参加メンバに1本ずつビールをご馳走してくれた。 
  

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168 白菜を使って翠玉白菜を模した料理  
  

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