【紀行】福島東京旅行(1) 三島〜福島
2016年04月14日(木) 雨 のち くもり
日曜日から2泊3日で福島、東京に旅行してきた。いつも良く利用している読売旅行のツアーである。2月に阪急交通社の北海道流氷ツアーに行ったばかりなので、年金暮らしの身には ちょっと行き過ぎだとは自覚しているのだが、今回のツアー企画は何時でもある企画ではなく、もしかしたら暫くは無いかも知れなさそうな企画だったので、読売旅行の企画にしては少し高めの参加料であったが、頑張って参加する事にしたのである。内容は以下のとおり。
日付 | 行程 | 宿泊地 |
---|---|---|
4月10日(日) | 三島〜《新幹線》〜東京〜《貸切バス》〜筑波山(昼食)〜国営ひたち海浜公園〜宿 | いわき湯本温泉「スパリゾートハワイアンズ」(福島県) |
4月11日(月) | 宿〜《貸切バス》〜袋田の滝(茨城県)〜築地(昼食)〜浅草〜東京スカイツリー〜浅草ホテル(夕食)〜宿 | 「ホテルモントレ半蔵門」(千代田区) |
4月12日(火) | 宿〜《貸切バス》〜皇居〜九段下ホテル(昼食)〜国会議事堂〜増上寺(港区)〜東京駅〜《新幹線》〜三島 |
■三島〜東京駅
8時にタクシーで自宅を出発し三島駅へ。新幹線には事前に郵送されて来た団体切符を使うのだが、同じ読売ツアーに参加されるご夫婦が改札機に切符を通したところ、赤ランプが点滅して通過出来ない様だった。もしかしたら、2枚組の切符を1枚しか改札機に通さなかったのではないかと思ったのだが、2枚重ねて通してもやはりNG。やむなく駅員に切符を見せたところ、見た目は通常の新案線の切符と同じなのに、実は切符では無く団体用の乗車票であるらしく、改札機には通らないのだそうである。駅員にスタンプを押して貰い入場するご夫婦に続き、我々夫婦も入場する。改札機を通せない団体用の乗車票であるならば、その旨を郵送時に注意事項としてアナウンスしておくのが、旅行会社として本来あるべき姿ではないかと思う。まあ大した事はなかったが、これが本ツアー最初のトラブルである。
ホームで電車を待っていると、12号車(指定席)の列は読売ツアーのバッチを付けた参加者ばかりの様であった。後で分かったのだが、今回の参加者50人弱のうち、半数が三島からの参加者だったらしい。そして、我々の後ろに並んでいたご夫婦の奥様の方がカミサンに話し掛けて来たのだが、自分は後期高齢者だと言い、何とその後にカミサンに向かって「同じくらいの年かしら」と言ったらしい。カミサンが50代ですと否定したところ、「あら、お若いのねえ」と言ったそうである。カミサンはその場では和やかに応対していたが、席に着くなり、私にブリブリ文句を言っていた。確かに酷い話である。これが、「40代かしら?」「いやいや50代です。」「あら、お若いのねえ。」と言う会話なら何も問題ないのだが、「私と同じくらいの年かしら?」「いやいや50代です。」「あらお若いのねえ。」と言う会話は、「随分と老けて見えるわねえ。」と言ってる様なもので、喧嘩を売ってる様なものである。ひょっとしたらご本人は自分が言った事の意味に気付いてないのかもしれないが。以後も、この方はカミサンにあちこちで馴れ馴れしく肩を叩いて声を掛けてくるので、カミサンは嫌がっていた。
三島発8:29のこだま630号の12号車に乗り込むと、添乗員さんが中で待っていて、挨拶を交わしてから指定席に着席する。添乗員さんは中年の小太りの女性であった。年齢は分からないが我々とそれほど違わないベテランの方の様に見えた。今回のツアーは読売旅行静岡営業所の企画であるが、参加者は、浜松、掛川、静岡、新富士、三島の各駅から新幹線に乗り込み、12号車内で合流する形になっている。
電車が品川駅に近づいて来た頃、添乗員さんより東京駅で下車した後の説明がなされたのだが、貸切バスとの待ち合わせ場所は、八重洲南口よりもさらに南の方のバス待合エリアになっているとの事であった。説明はそれだけである。そして東京駅に到着。降車しホームの階段を降りて正面にある八重洲中央口から外に出て駅ビルに沿って南方向に歩いて行ったのだが、我々の歩くのが速いのか高齢者が多いので後続の人達の歩くスピードが遅いのか分からないが、添乗員さんを始め後続の参加者がなかなか追いついて来ないため、南口に入るドア辺りまで来たところで後続を待つことにした。しかしながら数分待っても後続の姿が現れないため、また何かトラブルでも発生したのかと思い、とにかく添乗員さんに電話する事にした。と言っても携帯電話の番号を教えて貰ってないので、取りあえず行程表に書かれてある読売旅行静岡営業所の電話番号に電話をする。ところが、受話器からは録音音声が流れ、日曜日は受付時間外なので平日に掛け直せとアナウンスされている。ビックリポンである。行程表を再度見直すと緊急連絡先の携帯番号が併記されていたので、そちらに電話を入れたのだが、何十回か呼び出し音を鳴らしても誰も出ない。いやあ参った。こうなったらもう ひたすら待つしか手が無い。そうこうするうちに、携帯が鳴ったので出ると、静岡営業所の担当者からのコールバックであった。ツアー名を言って事情を説明したところ、至急、添乗員に連絡してコールバックさせるとの事。これで一安心である。そこで、添乗員さんの電話を待っていたところ、ようやく後続の参加者達がぞろぞろと歩いて来たので合流してバスの待ち合わせ場所に向かう。そのうちに添乗員さんから電話が入り、今どこにいるかと聞くので、皆さんと合流してバス待ち合わせ場所に向かっていると応えた。2回目のトラブルである。今回はちょっとビックリポンであった。
バスに乗り込んで出発を待っていると、暫くして添乗員さんがバスに到着し我々の席に近づいて来た。「私の説明が不適切だった様で申し訳なかった」と謝り、「南口の改札で待ってたけど何処から出たか」と聞くので、中央改札口からで出たけど、南口改札で集合する様にと言う指示は無かったですよねと確認したところ、説明したと言う。それで、添乗員さんが車中で説明したとおりに繰り返し、「バスとの待ち合わせ場所が八重洲南口のさらに南の方という説明しかされませんでしたよね。南口改札で集合してくれという説明などされてませんよね。」と念を押したら、自分が南口改札まで引率するから説明は要らないと思ったと言って来た。この方は、どうも思い込みの激しい方の様である。現に、自分が引率するから大丈夫と勝手に思い込んだだけで、実際には我々夫婦を引率出来ていないのだから。そもそも、東京駅の新幹線ホームにおいて、12号車から降りたあとに南口から外に出ると言うのは非常に不自然な行動になる。何故なら、JR東海(東海道新幹線のエリア)はJR東日本とは完全にエリアが分かれているので、12号車を降りたあと八重洲南口改札まで移動するには、ホーム上を南に向かって100m近く歩き、三つ先の階段のところ(4号車が停車する近辺)まで歩いてから構内に降りるか、12号車の最寄りの階段(中央口階段)を降りて、一旦、在来線乗換改札を抜けて、JR東日本の構内を大回りして八重洲南口改札まで迂回するしかない。普通の感覚ならば12号車の最寄りの階段(中央口階段)を降りて、JR東日本エリアには入らずに正面の八重洲中央改札口(新幹線改札口)から外に出て、屋内通路が屋外通路を歩いて南に向かうのが自然な流れである。我々夫婦は、勿論そのコ−スを歩いたのだが。
そして、いよいよバスが出発するのかと思いきや、それから更に40分近くバスは動かなかった。その間、何の説明も無かったので乗客の間ではブツブツ文句が出ていたが、どうやら、他にもはぐれて行方不明になった参加者がいたらしい。これが3回目のトラブルである。
■筑波山
東京駅前を出発したバスは、首都高速から三郷JCT経由で常磐自動車道に乗り、茨城県の筑波山へ。東京よりも北に位置する筑波地方は、ちょうど桜が満開の時期であり、車窓からの眺めが見事であった。そして、筑波山の中腹にある筑波山神社下の旅館「筑波山江戸屋」に到着。ここでランチタイムである。まあ、私の健康の事を気遣ってくれた訳でもないと思うが、実に質素な昼食であった。(笑)
食後に、筑波山神社に立ち寄って参拝して来たが、境内ではガマの油売りか何かを実演している人達がいた。
■国営ひたち海浜公園
筑波山を出発したバスは、再び高速道に乗り次の訪問地である国営ひたち海浜公園へ。天気の方はくもりであったが、日曜日とあって、公園内は結構な人出であった。西口から入場したが、広大な敷地内には、季節に依って咲く花のエリアが分かれている様であり、今の季節は、水仙(スイセンガーデン)、チューリップ(たまごの森フラワーガーデン)、ネモフィラと言う薄紫の花(みはらしの丘)が見頃であった。これが夏、秋になるとコキアと言う大きな毬の様な植物が見頃になるらしい。コキアは、夏は緑、秋には鮮やかな赤(ピンク?)になる様なので、機会があったら訪れてみたいものである。今回の見学時間は90分であったが、この広い敷地を全部見て回るのは全然時間が足りないので、今回はネモフィラ畑になっている「みはらしの丘」をメインに歩いて回った。丘の頂上まで登って行くと眼下には海が見える。チューリップ畑も様々な色の花が咲き誇っていた。
集合時間が近づいたので公園を出て駐車場に戻ったのだが、添乗員さんが旗を持って立っていたので、そこで移動してくるバスを待って乗り込む。ところが、時間を過ぎても残り1組が戻って来ず、添乗員さんが探しに行った結果、その1組はバスを降りた場所で待っていたらしく、10分遅れで全員が揃った。これも、解散する時の添乗員さんの指示が曖昧だったのが原因である。確かに、添乗員さんは、バスが公園入口の近くまで来てくれるかも知れないとは言っていたが、それは断定的な言い方では無かったので、遅れた1組のご夫婦は、本来の集合場所であるバス降車地点で待っていたのであろうと思う。本ツアー4回目のトラブルである。
■いわき湯本温泉「スパリゾートハワイアンズ」
東京駅出発が約40分遅れ、ひたち海浜公園の出発も10分遅れであったが、高速道路の渋滞が無かったお陰で、この日の宿に到着したのは、予定から15分程度の遅れで済んだ。宿は、「スパリゾートハワイアンズ」。映画「フラガール」の舞台となった常磐ハワイアンセンターだった所である。
解散して東館4階の部屋に入ると、早速、部屋着に着替えて大浴場へ。部屋着は、男性はアロハシャツ、女性はムームーである。ホテル内の各所に入場する際には、配付された入場チケットを提示する必要があるが、この部屋着を着ていればフリーパスになるのだそうである。本館にある大浴場は思ったほど広くは無かったので、洗い場は満員状態であった。女湯の方もそうだったらしい。泉質は塩泉であった。入浴の後は部屋に戻って缶ビールで乾杯。そして食事処に移動しての夕食である。料理は可も無く不可も無くと言うレベルであった。温泉は、大浴場以外にも何種類かあるらしく、水着で入る温泉もあると聞いていたので、一応、水着は持参したのだが、ハワイアンショーの開始時刻まで余り時間が無かったので、温泉めぐりは出来なかった。ショーの方はさすがに素晴らしかった。
部屋に戻ってから、今度は部屋に付いている内風呂の方に入ってみた。内風呂としては珍しく温泉であった。しかも、大浴場とは泉質の異なる硫黄泉である。
翌朝は8時出発だったので、6:30からの朝食会場に早めに行って並んでいたのだが、すぐに長蛇の列となってしまった。それはまあ良かったのだが、6時半ちょうどにオープンすると、年配の支配人風の男性が入口に立ちはだかり、テーブルへの案内掛かりを付けて1組ずつしか会場に入れないのである。しかも、途中でもう1箇所から会場に入れ始めたのだが、せっかく行列を作って待っていたのに行列の順番を無視して折り返しになっていた列の後ろの方の人を二つ目の入口から入れるのである。これには流石にプッツンしてしまった。まあ、ハワイだけに、これが米国流の案内の仕方なのかも知れないが。恐らく、もう二度とこのホテルを訪れる気にはならないと思う。
2 筑波山はもうすぐ
4 筑波山江戸屋にてランチ
13 筑波山神社
20 国営ひたち海浜公園の駐車場
21 国営ひたち海浜公園・西口
39 ネモフィラ
78 東海村原研