台風15号


台風15号
2011年9月22日(木) 晴れ、のち雨
更新:2023年9月19日(火)
 
朝鮮半島に上陸するコースを辿っていた台風15号、いきなり進路を右に曲げて日本列島に直撃。紀伊半島に上陸した台風は、一旦は太平洋に抜けたあと、再び浜松市に上陸した。
一昨日は、名古屋近辺で百万人に避難勧告が出たらしいが、その台風が、昨日は関東地方に多大な影響を与えた。
 
昨日は、午後の3時過ぎに職場に放送が流れ、速やかに帰宅せよとの会社からの指示。しかしながら、この時点では既に東海道新幹線東海道本線運転を見合わせており、速やかに帰れと言われても三島に帰る足が無い。
それでも、新幹線の駅までは行っておかないと、3.11(東北大震災)の時のように、新幹線が運転再開しても新幹線にも乗れないと言う事態に陥ることに気づき、16時過ぎに事務所を出る。
 
JR横須賀線・武蔵小杉駅のホームに上って電車を待っていたところ、アナウンスが流れて、「多摩川の水量が警戒水位を超えたため、上下線とも運転を見合わせる」とのこと。嫌な予感が当たってしまった。
 
それでも、JR南武線で川崎に出て、京浜東北線で品川に向かえば良いかと思い直し、連絡通路を歩いて1キロ弱離れたJR南武線の武蔵小杉駅に移動。
ところが、条件は同じと言う事か、京浜東北線も多摩川を通過出来ないため上下線で運転を見合わせ中とのこと。
残る望みは、東急・東横線だけである。幸い、東横線はまだ動いている様なので、入線した普通電車・渋谷行きに飛び乗る。
 
自由が丘駅で特急の待ちになったが、先を急いでも所詮、新幹線は止まっているので意味がないと思い、そのまま普通電車に乗って渋谷まで行く事にした。
しかしながら、特急待ちの間にちょっと考えた結果、もし、このあと東横線も運転見合わせになってしまった場合、特急に乗り換えて先に進んでいなかったことを後悔するかもしれないと思い直し、到着した特急に乗り換える事にした。
 
特急で中目黒駅まで進んだが、そこで案の定アナウンスが流れ、中目黒から先には行かず、運転を見合わせるとのこと。
幸い、中目黒駅は東京メトロ・日比谷線と直結しているので、何とか地下鉄で先に進めば東京駅まで行けそうだと思い安堵。
 
ところが、到着した地下鉄の電車に乗り込むも、全然発車する気配がない。そうこうするうちに、日比谷線は一つ先の駅・恵比寿で運転を見合わせると言うアナウンスが流れた。
地下鉄なら台風の風雨には影響ないと考えたのは素人考えだった様で、駅のホームに乗客が溢れて危険なため、運転を継続できないと言うことらしい。
 
まあ、なる様にしかならないので、取りあえず日比谷線で恵比寿駅まで進み、JR恵比寿駅へ。
ところが、地下鉄のアナウンスでは山手線の外回りはまだ運転中と言ってたのに、改札まで言ってみると内回り、外回り含め、恵比寿駅を通る路線は全て運転見合わせ中とのことであり、運転再開を待つしかない。
 
改札前は人で一杯だし、雨で地面が濡れているので座り込む訳にもいかない。仕方がないので、アトレの6階まで上がり、レストランで食事でもするかと思いエレベータで上がったところ、レストランの前にはどの店も長蛇の列が出来ていた。考えることは皆同じである。
やむなく、エレベータ前のフロアに腰を降ろし携帯電話でカミサンに状況を知らせる。こんな時に、通勤スボンを綿パンにしていることが役立つ。綿パンだと丈夫だし手軽に洗えるので、フロアに座り込もうが何をしようが何の抵抗もない。
 
1時間半ほど恵比寿で時間を潰したが、ニュースによると、台風はさいたま地区を通過中とのことだったので、そろそろ運転再開するかもしれないと言う直感が働き、改札の中に入る。
そして、直感どおり山手線が運転を再開した。19時頃だったと思う。会社を出て3時間後のことである。
 
ところが、一旦運転を再開した山手線だが、大崎近辺を走行中の電車で異常音がしたと言う事で、再び運転をストップさせて現場確認に入ってしまった。
結果は、どうも電車から火が出ていたらしい。
 
さらに待つこと半時間、ようやく運転が再開され、内回りで東京駅へ。超混雑の山手線である。ひと駅ごとに乗降で時間が掛かる上に、駅間は時速40キロで徐行運転するため時間が掛かる。
東京駅に着いたのは、20時半頃ではなかったろうか。
 
東京駅では、しばらく新幹線の改札前で座り込んで待っていたが、同じアナウンスが何度も流れ、復旧の目処は全く立たないらしい。
 
そのうちに、アナウンスの内容が、「運転再開したとしても、三島より先には行けないので本日の旅行は諦めろ」との内容に変わった。
 
改札前に座り込むのも限度があるので、ちょっとホームの様子が知りたくなりホームに上がる。
ホームには、電車が4台停車していたが、どの車両にも人が乗っている。そこで、どうせ待つなら駅の固いフロアに座り込むよりは新幹線の座席に座って待つ方が楽だと思い直し、こだま号の車両を探す
探し方は簡単。4台の車両の13号車に乗って見ればすぐに分かる。案の定、4台中3台は13号車が指定席、残る1台だけが自由席だったので、これがこだま号だと確信し、電車に乗ってしばし仮眠。
 
1時間ほど経ったであろうか、21時頃にアナウンスが流れ、三島までで折り返すと言う事で運転を再開するとのこと。
 
ところが、最初に出発するのは、私が乗っているこだま号車両ではなく、階段で移動した隣のホームの車両なので、速やかに乗り換えろとのこと。
発車数分前になって急にそう言われても、客が集中してパニックになるだけなので、私は諦めて今座っている電車に乗り続けることにした。
多分、翌日の車両配車スケジュールを優先して決めたことだろう。長い時間お客さんを待たせているのに、客のことは二の次である。
数年前にも、JR東海の、この理不尽なやり方(発車する車両の順番を二転三転させて、並んで待っている客を右往左往させたこと)を経験済なので、私は動ぜずの姿勢である。
 
そして、22時過ぎにようやく運転再開第1号となったこだま号「三島駅行き」(多分、のぞみだった車両)が発車した。
私の乗っている電車は、この後、車内点検を終えたあと、22:15頃に発車するとのアナウンスがあった。
 
ところが、時刻を過ぎても全く出発する様子がなく、しばらく待たされて電車が出発したのは22:40であった。
これで、1時間後には三島に到着だと思ったが、これが甘かった。
 
5分後に品川駅に到着してみると、先に出発したこだま号が、同じホームの反対側に停車している。そして、アナウンスでは、再び、となりの車両に乗り換えろと言っている。
私は動ぜずである。
 
更に30分ほど経過して、ようやく電車は品川駅を出発。東京駅でも品川駅でも、アナウンスがあったのは、「信号待ち」の一言である。
信号待ちの理由を言ってくれないと、誰も納得出来ない。
 
新横浜駅に到着すると、またまた30分の信号待ち
小田原駅でも30分の信号待ち
終点・三島駅の1キロ手前でも信号待ちで停止させられた。
 
全く納得の行かないアナウンスである。だいたい、のぞみひかりは全て運休であり、前を走る電車は22:00に出発したこだま号だけである。
何で信号待ちが発生するのか全く理解出来ない。
 
各駅停車の電車と言うのは良く聞く話であるが、各駅30分停車と言うのは初めてである。
 
結局、22:40に東京駅を出発して、三島駅に到着したのは、2時間半後深夜の1:05。これは在来線(東海道本線)で行くのと変わりがない。全く不可解なJR東海の行動である。
 
自宅に着いたのが1:30AM
遅い遅い夕食を取り、翌日(実は本日)の仕事があるので、すぐに床に着く。そして、6時間後の7:30には、会社に向けて自宅を出発。サラリーマンは本当に辛い!