北九州工場見学


北九州工場見学
時期:1965年/秋
作成:2019年3月27日(水)
 
福岡市の小学校では、5年生の秋に北九州工業地帯への工場見学というカリキュラムがあった。
現在はどうか知らないが、当時は、日本の四大工業地帯(京浜、中京、阪神、北九州)と言うのが社会科の授業で教えられており、その一つである北九州工業地帯への見学があった。
 
当時、この辺りは北九州市と言う福岡で唯一の政令都市であったが、2年前の1963年に誕生したばかりの市であり、門司、小倉、若松、戸畑、八幡の5市が合併して出来た市である。
現在では、福岡市がダントツで九州一の都市であるが、この時には北九州市が九州一の都市であり、子供心に「何で県庁所在地の福岡市より大きいんだ」という悔しい想いもほんの少しあった(笑)。
 
福岡市から北九州市への移動は貸切バスであったが、座席が余る関係からか父兄の同伴も募集されたため、母もこのツアーに同伴した。
東芝の工場と明治製菓の工場を見学したが、明治製菓では鉄腕アトムが描かれた下敷きを記念に貰った記憶がある。
 
工場見学のあとは、関門トンネル見学である。当時は未だ関門大橋が無かった時代なので、この関門トンネルが本州と九州の間を車で結ぶ唯一のルートであった。
トンネル内は車道(自動車専用道路)と歩道(歩行者専用道路)の両方が別々に分離されて整備されており、人が歩いて関門海峡を渡れる様になっている。この時は、中間地点(海底)まで歩いて戻って来たのを憶えている。
 
この他にも、北九州には、洞海湾に架かり若松と戸畑を結ぶ若戸大橋があり、当時は東洋一の吊り橋と言われた。この時は、若戸大橋についてはバスの車窓からチラリと見えただけであった。2019年の今現在でも、若戸大橋は渡った事はない。まあ、若松、戸畑に行く用事がないので(笑)。